OBLIVION (2013)
OBLIVION (2013)
Director:Joseph Kosinski
『ダイバージェント』で書いたM83つながりで、この映画をピックアップ。
こちらは六本木ヒルズのTOHOシネマで見ました。
とにかく映像美、映像美。
それしかないってくらい美しい映画です。
対照的な2人の女性
この映画には、対照的な2人の女性が登場します。
ヴィカとジュリアです。
ヴィカは白い肌とレッドヘアがイノセントな雰囲気の女性。
一方ジュリアはブルネットで健康的な女性です。
2人とも目が印象的です。
私はどちらかというとヴィカの方が好きです。
この映画で描かれている美しい世界そのものといった感じの女性です。
それはリアルなのか、フェイクなのかは、さておき…。
M83
この映画の音楽は全般にM83が携わっているようです。
サントラもM83名義になっています。
ジャケットの下の方に"Anthony Gonzalez"と個人の名前の表記もありますね。
そもそもM83というバンド名が
「渦巻銀河の一つであるM83に由来する」とWikiにもあるように、
SF映画の音楽を手がけるにはもってこいのバンド、といえます。
生で聴くシンセの音も素晴らしいんですよ(涙もの)。
アンソニー本人も松本零士の銀河鉄道999が大好きだったりします。
Joseph Kosinskiの映像美
本作の監督、ジョセフ・コシンスキーが描く世界観、映像美がとにかくすごいです。
この映画は映像美に限るといってもいいくらい。
大学で機械工学や建築を専攻し、
有名企業のCMも手がける映像クリエイターらしく、
描かれているマシンやランドスケープ、世界観が美しいです。
それは、同じくコシンスキー監督が手がけた『トロン:レガシー』でも
見ることができます。
『トロン:レガシー』は全体的にダークな映像ですが、
本作はとにかく白い!白いです。
とても美しいです。
ちなみにコシンスキー監督は本作の監督・脚本・原作・製作と
ありとあらゆるところに携わっています。
渾身の逸作ですね。
モーガン・フリーマンの使い方
美しい映像、美しい2人の女性、美しい音楽。
一見とてもいい映画のように思えますが、
この映画でひとつ、いやふたつ、残念なことがありました。
それは、モーガン・フリーマンの存在感です。
もっというと、↑おとなりのニコライ・コスター=ワルドーもですが、
とにかく存在感がなかった、と言わざるをえません。
ストーリー的に、登場人物が少ないのはまぁしょうがないとして、
けっこうキーパーソンだと思うのですが、
なんかいまいち絡めなかったというか、
印象に、残らなかったのです。
こんな使い方していいんだろうかと心配にもなりました。
いや、モーガン・フリーマンをもってしても
こんなにも印象に残らないのは、キャラクターそのものの問題なのか…。
とにかくこの映画を一緒に見た友人たちと話したことは、
「モーガン・フリーマンは果たして要るのか?」でした。