幸せへのキセキ WE BOUGHT A ZOO (2011)
WE BOUGHT A ZOO (2011)
Director:Cameron Crowe
父の日特集ということでBSで放送されていた『幸せへのキセキ』。
実話をもとにした映画で、監督は『ザ・エージェント』や
『あの頃ペニー・レインと』『バニラ・スカイ』などの
キャメロン・クロウでした。
私の中で数年周期でマット・デイモンブームがくるんですが、
この作品はノーマークだったので今日初めて見ました。
動物園付きの物件を買うなんて数奇なストーリーだなと思いましたが、
まさか実話だとは。
シングルファザー
現実として、シングルファザーはたくさんいるわけですが、
とりわけ年頃の子供との接し方、子育ては
突然シングルになってしまったパパたちが抱える大きな悩みのひとつですね。
この映画でも、パパと息子の関係性の変化が、
全体の話の流れの軸になっているように思えます。
家族愛ですね。
私もシングルで3人の子育て中なので、決して人ごとではない。。
環境や人間関係の変化でうまくいかない家族も少なくない中、
彼らがうまくいったのは、「動物園を再開させる」という
ひとつの目標があったからですが、
子供の立場からしたら、なかなか出来ることじゃないですよね。
突然自分がこんな家に住めと言われたら、たまったもんじゃない。
パパの愛とリーダーシップと努力の賜物ですね。
最高の演出
この映画を見ていて、とても印象に残ったのは音楽です。
とてもいい演出をしています。
特に私が気に入っているのは、
動物園が開園したときに流れる、Sigur Ros の "Hoppipolla"です。
もともと大好きな曲だったんですが、
動物園が開園して、お客さんが集まってきて
動物や自然とたわむれながら笑顔があふれるシーンに
この曲がすごくいい演出をしてくれています。
優しくてあたたかくて、キラキラしていて、
春が来たような、穏やかな風のような、そんな曲なんです。
しかも、そのシーンと、この曲のライブ映像の雰囲気がとてもよく似ているんです。
(ライブ映像の方が2006年頃とだいぶ前なので、映画の方が意図的だったり?)
このライブ映像を知っていたので、
頭の中でこのシーンと曲とライブ映像がリンクした時に
とても感動して自然と涙してしまいました。
そうこうしているうちにWikiで調べたら、
そもそもこの映画の音楽はJonsi(Sigur Rosのボーカル)が手がけているんですね。
もうこれはサントラ買うしかないかなと思っています。
サントラのジャケットもかわいいですね。
実はこの映画は前情報もないままなんとなく見始めて
あまり期待していなかっただけに、
とても感動しました。
映画ってあまり前情報ない方がいいのかもしれないですね。